Japanese Society of Silk Science and Technology
 
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日本シルク学会は,シルクに関する研究者,専門家,工房関係者,シルク関連企業・団体,さらにシルクに関連する博物館やシルクの愛好者・消費者が一同に会する学会です.中国,インドを含む海外の会員も活躍しています.シルクの持つ可能性や人間の関わりなど,シルクの未来を志向しながら,共にシルクに関する情報を世界に向けて発信して行きたいと考えています.
 

日本シルク学会 事務局

東京都新宿区百人町3-25-1
(財)大日本蚕糸会蚕糸科学研究所内
silkgakkai@jssst.org
 
ご挨拶    日本シルク学会会長  髙林 千幸Chairman_Dr.Takabayashi
日本シルク学会は,1951年にその前身の製糸絹研究会として発足し,製糸技術から絹製品に関する研究発表会を行うとともに,その研究集録を発刊してきました.当時は戦後の復興期に当たり,蚕糸業を戦前のように再度復活させたいという気運の中で,横浜で行われた研究発表会では多くの発表が行われ,口角泡を飛ばした活発な議論がなされたと聞いています.蚕糸業を再び蘇らせたいという,先人のこうした熱い想いと努力により,蚕糸業の再生が図られたのでした.しかし,生活様態の変化や海外からの繭や生糸の輸入により,1975年を境に生糸の生産量は年々減少し,日本のシルク産業の構造や規模が大きく変化しました.
このような中で,本会は製糸技術研究会の役割と責任を認識しつつ,新しい方向性を模索し,2001年に「日本シルク学会」として名称と組織を変更し,再出発しました.日本シルク学会は,製糸からシルク製品及び絹タンパク質利用に至るシルクに関する科学技術の向上,知識の啓発と研究成果の普及を図り,シルク産業の発展に寄与することを目的とし,「より現場に近い学会」として存在価値があるものと思っています.この中には製糸の原料である繭の生産に関する桑・蚕・養蚕の各分野も含まれます.
本会は年に一度,研究発表会を開催し,シルク産業の発展に寄与した研究や優れた技術・研究に対し,日本シルク学会賞及び日本シルク学会研究奨励賞を贈呈しています.また,学会誌を刊行するとともに,シンポジウム等の開催も行っています.これまで学会役員や会員の絶え間ない真摯な努力によって,現在では海外の会員も増え,日本のシルク業界だけでなく世界のシルク業界へも発信する学会へと成長を続けています.
今日,シルクの利用分野は,衣料分野のみならず生活用資材や医療分野へと拡大しています.日本シルク学会は,伝統的なシルク素材や織物の製造技術だけでなく,セリシン,フィブロインによる新しい素材開発や遺伝子組換え繭による生糸を用いるなど新たな分野も含め,世界で唯一のシルクに関する学会に発展することを目標としています.将来,日本に限らず世界の中で日本シルク学会の果たす役割は,重要になっていくものと期待されます.
昨今,それぞれの地域で仲間づくりをしながら染織を行い,そのために自ら繭生産をする方が増えています.業界に関わる方々が全国レベルで交流を深めネットワークを広げながら情報交換することも重要なことと思います.また,そのような活動の中で新たに得られた知見や研究成果を報告する場として,私は本会を多くの皆さんにとって,「気楽に参加でき,学べて,楽しく開かれた学会」にしたいと思いますので,大勢の皆さんにお声掛け頂き会員を増やしていただければ幸いです.
また,学会誌の構成は学術論文・技術論文・短報が主体ですが,総説・資料・随筆などの発表分野もあります.一連の研究の総括や地域活動で得られた成果,海外のシルク情報など積極的に投稿して頂きたいと思います.
私は1973年に,当時は横浜で開かれていた製糸絹研究発表会で発表して以来,40有余年にわたり製糸絹研究発表会および日本シルク学会でお世話になり,多くの先輩・同僚からご指導を頂きました.現在,学会は若い会員を中心とした新しい体制へと移行しつつあります.次世代への引き継ぎ役として,学会発展のために微力を尽くしていく所存ですので,忌憚のないご意見を頂きますようお願い致します.
最後に,シルク業界の益々の発展と研究の進展,合わせて皆様のご活躍を祈念申し上げます.

日本シルク学会とは
日本シルク学会は,日本のシルク関係の研究者,シルク製造販売に従事する実務者,消費者からなり日本学術会議協力学術研究団体に登録されているシルク専門の学術団体です.特に実用研究,応用研究に重点を置いて研究活動を行っています.日本のシルクの将来を見つめて,衣料としてのシルクならびに非衣料分野でのシルクを含む幅広い領域をカバーするために活動しています.この機会に是非入会していただければ幸いに存じます.

日本シルク学会の活動
毎年,研究発表会が開催されます.また,「日本シルク学会誌」が発行され,多くのシルクに関する応用研究論文と研究発表会の要旨が掲載されます.この雑誌は,電子ジャーナルとしてJ-STAGEから世界に向けて発信されています.論文執筆者および研究発表者はシルク製造現場の技術者,市民シルク愛好団体,消費者グループ,シルク関連企業マーケッティング担当者,国や県のシルク研究者,大学のシルク研究者にいたる幅広い層からなっています.最近では,アパレル関係,絹蛋白質関係の発表も加わり,海外からの研究発表も行われています.広い分野からの個人会員および団体会員を募集しております.