Japanese Society of Silk Science and Technology
 
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日本シルク学会は,シルクに関する研究者,専門家,工房関係者,シルク関連企業・団体,さらにシルクに関連する博物館やシルクの愛好者・消費者が一同に会する学会です.中国,インドを含む海外の会員も活躍しています.シルクの持つ可能性や人間の関わりなど,シルクの未来を志向しながら,共にシルクに関する情報を世界に向けて発信して行きたいと考えています.
 

日本シルク学会 事務局

300-0324
茨城県稲敷郡阿見町飯倉1053
(一財)大日本蚕糸会
 蚕糸科学技術研究所内
silkgakkai@jssst.org
 
ご挨拶    日本シルク学会会長  玉田 靖

日本シルク学会は、1951年に発足した「製糸絹研究会」を前身として2001年に「日本シルク学会」に名称を変更し、養蚕・製糸からシルク製品開発や絹タンパク質利用技術、シルクに関わる歴史・文化や経済に至る広範な分野におけるシルクに関わる学会として活動を行っています。

8500年以上前から衣料用繊維素材として活用されているシルクは、現在も高級衣料用繊維として認められています。また、近年ではシルクや絹タンパク質の非衣料用途への利用が活発に考えられ、シルクの新たな価値が見直されています。古代からの伝統素材であるシルクは、次世代の先端素材となり得る側面も併せ持っています。今後、SDGs(持続可能な開発目標)を達成する社会の構築にもシルクが重要な役目を果たすと期待しています。

本学会では、研究発表会を毎年各地で開催し、企業・団体、研究機関、大学等からシルクに関する基礎研究や応用研究から製品化・実用研究に至る最新の成果の発表を行うとともに、会員相互の交流を深めることで、シルクに関わる産業全体の発展に寄与しています。

また、日本シルク学会誌を定期的に発刊しており、多くのシルクに関する学術研究論文や技術論文に加え、解説、総説、資料あるいは随筆という多様な内容を掲載し、専門的な研究者や技術者のみならずシルクを扱う全ての会員のお役に立つものと考えています。

本学会では、シルク産業の発展に寄与した研究や優れた技術・研究に対し「日本シルク学会賞」を、そして日本シルク学会誌に掲載された論文の中から優秀な論文を選考し「日本シルク学会研究奨励賞」を授与し、その業績を称えるとともにシルク産業発展へのご貢献に感謝の意を表しています。

本学会は、設立当初からの信条として「より現場に近い学会」そして「気楽に参加でき、学べて、楽しい学会」を目指しています。そのために会員の皆さんの忌憚のないご意見を頂き、執行部を中心に多彩な企画を検討する予定です。シルクに興味ある多くの皆さんに入会して頂き、会員の皆さんと一緒に日本シルク学会を発展させ、「シルクについては日本シルク学会に聞けば分かる」という学会にしたいと考えております。

さて、末筆になりましたが、令和3年度の総会において令和34年度日本シルク学会会長を拝命いたしました。長年にわたり日本シルク学会を牽引し発展に貢献された高林千幸前会長を引き継ぐ事となり、その重責に改めて気が引き締まる思いです。微力ながら学会発展のためにその責務を務める所存ですので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。